売るまえに読む / 2種類の査定

同じ家に、2種類の査定があります。
「0円」「マイナス」と言われた家を、壊さない前提で見ると

「0円」の多くは、土地値から解体費と片づけ費を引く解体前提の査定(いくらで買い取れるか値段を出すこと)です。当社は壊す前提を置かず、骨組みで建物を見ます。

砺波平野の散居村(砺波市庄川町)田んぼの中に屋敷林に囲まれた家があちこちにある砺波平野の散居村を、山の上から見下ろした眺め
写真: kiwa dokokano「Shogawamachi Kakuryou, Tonami」(CC BY-SA 3.0)・トリミング
1 「0円」と言われた家の、壊さない前提の値段を知るLINEで無料査定 2 9:00 - 17:00 / 17時以降は現場担当直通 お電話で相談する
昭和45年創業/富山市八尾町
宅建業+建設業免許と許可を両方持つ工務店
査定・調査 0円断っても費用はかかりません
富山・石川・飛騨県外の方の相談も可

「売れない」と言われる家に、共通していること

「売れない」は、家の状態だけで決まる言葉ではありません。土地の値段と、壊して片づける費用の、どちらが大きいかで決まっています。

仲介会社が「売れません」「査定は0円です」と言うとき、その家に価値がないと言っているのではありません。仲介(不動産会社が買い手を探して売る方法)の買い手の多くは、古い家を壊して自分の家を建てる人です。だから仲介の査定は、建物をいったん「ない」ものとして、土地の値段を出すところから始まります。そこから解体費を引き、家財の片づけ費を引く。残った額がその家の値段です。土地の値段が解体費と片づけ費を下回れば、答えは0円か、マイナスになります。

「売れない」と言われた家には、この式が成り立たなくなる条件が重なっています。ひとつは土地の値段が低いこと。富山の昔からの集落や海沿いの漁師町、能登の山あいでは、宅地でも坪単価がごく低い地域が珍しくありません。ふたつめは壊す費用が大きいこと。延床60坪の農家住宅に蔵と納屋、屋敷林(家のまわりの風よけの林)まで付いていれば、解体と伐採の総額は母屋だけの家の倍になります。道が狭く大型の工事機械が入らない地区は、さらに上がります。みっつめは接道や農地の事情。道路に2m接していない土地は更地(建物を壊した、何もない土地)にしても建て替えられず、更地の買い手が付きません。田んぼが付いていれば、農業委員会(農地の売り買いを許可する市町村の委員会)の許可が要ります。よっつめが傷みです。雨漏りや傾きがあると、住むために買う人が減り、仲介の買い手は「壊す人」に絞られます。

「マイナス価格」もこの式から生まれます。土地の値段が仮に100万円で解体費が150万円なら、差し引きは−50万円。売主が50万円を持ち出して初めて釣り合います。これが「手数料を払えば引き取ります」という提案の根拠で、提案そのものが不当だとは言えません。ただ、それは「壊す」を前提に置いた場合の答えであって、家の値段の唯一の答えではありません。

家の傷みそのものが「直せる範囲か」の見分け方は、傷んだ家の「直せる・直せない」の見分け方に分けて書きました。この記事は、値段の付き方の話です。

そもそも壊すか残すかを先に整理したい方は、解体するか残すかの判定(8つの質問・無料)をお使いください。

解体前提の査定の式。土地値 − 解体費 − 片づけ費

市街地の宅地(土地値が高い) 土地値 解体費(40坪で約150〜200万円〜) 片づけ費 残りがプラス → 売主が受け取る 昔からの集落・海沿いの集落(土地値が低い) 土地値 解体費(40坪で約150〜200万円〜) 片づけ費 土地値を超えた分がマイナス → 売主の持ち出し 例: 土地100万円 − 解体費150万円 = −50万円 解体費は全国でそれほど変わらず、土地の値段は地域で大きく違う。同じ家でも、答えは土地値で決まる
解体前提の査定は「土地値 − 解体費 − 片づけ費」。解体費は地域でそれほど変わらないので、土地値の低い昔からの集落や海沿いでは同じ家でも0円やマイナスになります。

解体前提の査定は、三つの数字でできています。土地の値段、解体費、片づけ費です。順に見ていきます。

1. 土地の値段周辺の取引事例や公示価格から、更地としての値段を出します。建物は原則として評価に入りません。築年数が古いほど、建物の評価はゼロとして扱われるのが仲介の慣行です。
2. 解体費を引く富山の木造住宅の解体は坪3〜5万円前後が目安で、延床40坪なら約150〜200万円から。蔵や納屋、屋敷林まで含む農家住宅では総額300万円を超えることが珍しくありません。内訳は解体費用の相場にまとめています。
3. 片づけ費を引く家財が残ったままなら、その処分費も買い手の負担になるので、査定から引かれます。家財の量、仏壇や農機具のあるかないかで変わります。

この式が富山で0円やマイナスになりやすい理由は、はっきりしています。解体費は全国でそれほど変わらないのに、土地の値段は地域で大きく違うからです。同じ40坪の家を壊す費用が150〜200万円なら、市街地の宅地では土地値が十分に上回りますが、昔からの集落や散居村、海沿いの集落では土地値のほうが小さいことが普通に起きます。家が広く、蔵や屋敷林が付き、雪に備えて屋根が重い富山の農家住宅は、解体費のほうが膨らみやすい構造(柱や梁など、家を支える部分)でもあります。

加えて、更地にすると翌年から固定資産税の住宅用地特例(家が建っている土地の固定資産税を安くする仕組み)が外れます。住宅が建っている土地は課税標準(税額を計算するもとになる金額)が最大6分の1に軽くなっていて、解体すると土地の税額が上がります。解体前提の査定を受け入れて先に壊してしまうと、売れるまでの間、上がった税金を払い続けることになります。売る当てがないまま解体するのは、いちばん損な順番です。

当社の無料査定では、今のまま売った場合の金額をお伝えし、比べるために解体した場合のおおよその金額もあわせてお伝えできます。解体して売る、今のままの状態で売る、解体して土地だけ持つ。この3つの選択肢を並べて比べられます。

壊さない前提の査定で見るもの。柱・梁・基礎・屋根の骨組み

直す前の和室(当社事例)古民家を民泊施設へ。直す前の和室(工事前)
梁を見せる階段室へ古民家を民泊として開業。梁を見せる階段室(工事後)

当社が古民家を直した事例です。天井を抜くと、この梁が現れました。解体前提の査定では「ない」ものとして扱われる部材が、壊さない前提では評価の中心になります。工期4か月、建築工事費900万円。→ この事例を詳しく見る

当社の査定は、式が違います。買い取った家を壊さず、直して次の住み手に渡すのが方針なので、骨組みが使える家では買取価格から解体費を引きません。はじめから壊すつもりがないからです。代わりに見るのが、建物の骨組みです。

  • 柱と梁。太さ、樹種、腐りや虫食いのあるかないか。北陸の農家住宅は雪に耐えるために材が太く、築80年を超えていても骨組みが健全な家が多くあります
  • 基礎と土台。石場建て(柱を石の上に置いただけの、昔の建て方)か布基礎(壁の下に帯状に続くコンクリートの土台)か、土台の腐り、礎石(柱の下に据えた石)の沈み。傾きがあっても、原因が土台や礎石なら直せる範囲です。詳しくは傾いた家は直せるかへ
  • 屋根の骨組み。雨漏りの跡があっても、小屋組(屋根を支える骨組み)の材が生きていれば葺き替え(屋根を全部新しくすること)で止まります。瓦の重さは軽い屋根材に替えることで雪と耐震(地震に強くすること)の両方に効きます
  • 間取りと立地の使いみち。住まいとして直すか、宿や店に転用(ほかの使い道に変えること)するか。漁師町や旧市街の家並みは、店や宿にはむしろ立地の魅力になります

雨漏り、傾き、シロアリがあっても評価が残る条件は、結局のところ一つです。構造材が生きているか。仕上げの傷みと、構造の傷みは別物です。壁や畳や水回りは直せます。ただし、主要な柱や梁が腐り落ちていると、直す費用が家の価値を超えてしまいます。ですから当社の査定も、無条件に値が付くわけではありません。現地で骨組みを見て、直す費用と、直したあとにその家が果たせる役割を計算し、その差から買取価格を出します。

「不動産としての評価」と「建物としての評価」は別物です。仲介で値段が付かなかった家に、買取で値段が付くことは普通にあります。

手放す道は5つ。受け取る道と、払う道

受け取って手放す 0円 払って手放す 1 仲介 受け取る 古家付き土地として売る 相場に近い額が上限 売れるまで3か月〜数年 手数料3%+6万円+税 契約不適合責任が残る 5 今のままの買取 受け取る 家財ごと当社が買取 仲介より低い額 最短2週間で引渡し 仲介手数料0円 契約不適合責任は免責 2 空き家バンク 0円 市町村の窓口に登録 登録は費用なし 決まるのは相手次第 0円の物件も多い 維持費は続く 3 無料譲渡 0円 個人に0円で譲る 受け手に税金がかかる 契約書と登記は自分で 揉めごとも自分で負う 契約不適合責任も残る 4 国庫帰属・寄付 払う 建物があると不可 先に自費で解体 手数料1筆14,000円 負担金は原則20万円 寄付は受け取られにくい 払って手放す道(3・4)は、受け取って手放す道(1・5)が閉じてから
並べる物差しは、お金を受け取るのか、払うのか。受け取る道(仲介・今のままの買取)が閉じたかを確かめてから、0円や払う道に進みます。

「売れない」と言われた家にも、手放す道は5つあります。並べる物差しは、お金を受け取るのか、払うのか。それから、解体と片づけが要るか、期間、引渡し後に残る責任です。

1. 仲介で「古家付き土地」として売る土地値から解体費と片づけ費を引いた額が上限です。買い手が付けば相場に近い額を受け取れますが、売れるまで3か月から数年かかり、仲介手数料(売買価格の3%+6万円+税)と、引渡し後の契約不適合責任が売主に残ります。0円と言われた家は、この道で買い手が付かなかった家です。
2. 空き家バンクに登録する市町村の窓口に登録し、移住希望者などが探しに来るのを待ちます。費用はかかりませんが、いつ決まるかは相手次第で、価格0円の物件も多く並びます。傷んだ家ほど問い合わせが少なく、登録後も維持費は続きます。歩き方は空き家バンクの歩き方へ。
3. 個人に無料で譲る隣家や知人に0円で譲る道です。お金は動きませんが、受け手に税金がかかり、契約書と登記は自分で手配し、引渡し後の揉めごとも自分で負います。次の節で詳しく書きます。
4. 国庫帰属・市町村への寄付相続土地国庫帰属制度は、建物がある土地は引き取ってもらえません。先に自費で解体し、審査手数料(1筆14,000円)と負担金(原則20万円)を納めます(法務省 相続土地国庫帰属制度)。市町村の寄付は受け取られないことが多く、解体や測量を条件にされることがあります。お金を払って手放す道です。詳細は相続放棄と国庫帰属へ。
5. 今のまま買取当社が買主になる直接買取です。家財が残ったまま、解体せず、仲介手数料0円。現地調査から最短2週間で引渡しでき、引渡し後の契約不適合責任は免責です。価格は仲介で売れた場合より低くなりますが、払う道ではなく受け取る道です。

順番の考え方は単純です。払って手放す道(3・4)は、受け取って手放す道(1・5)が閉じてから。仲介で0円と言われても、壊さない前提の査定はまだ受けていないはずです。そこを飛ばして解体や譲渡に進むと、受け取れたはずのお金を払って手放すことになります。

0円で個人に譲るときに起きること

「タダでもいいから引き取ってほしい」。そう考えて、隣の方や知人に0円で譲る相談は少なくありません。お金が動かないぶん簡単に見えますが、起きることは三つあります。受け手側の税金、残されたままの家財と修理の揉めごと、そして個人間の契約不適合責任です。

税金は、受け手にかかります。個人から、とても安い値段で財産を譲ってもらったとします。その場合、本来の値段(時価)と実際に払った額の差は、「ただでもらった(贈与)」ものとして扱われます(相続税法7条、国税庁 タックスアンサー No.4423)。土地や家屋の「時価」は、通常の取引価額に相当する金額です。仲介の査定が0円でも、税務上の時価が0円とは限りません。さらに「不動産取得税」もあります。土地や家を手に入れた人にかかる税金で、お金を払ったか、ただでもらったかは関係ありません。相続で手に入れたときはかかりません。ただでもらった(贈与)ときはかかります(住宅・土地の税率は3%、2027年3月31日まで。富山県 不動産取得税)。所有権移転の登録免許税も、相続なら不動産の価額の0.4%のところ、贈与は2%です(国税庁 No.7191 登録免許税の税額表)。「タダで受け取る」側には税金の請求が来ます。ここを伝えずに譲ると、あとで関係がこじれます。

残されたままの家財と修理は、口約束で揉めます。「家財はそのままでいい」と聞いていたのに、引き渡してから「やっぱり片づけてほしい」と言われる。屋根の雨漏りを「知っていたのに言わなかった」と言われる。個人間では、こうした話を止める仲介者がいません。譲る前に、残す家財の範囲、知っている不具合、境界、隣地との取り決めを書面にして、双方が署名しておく必要があります。

個人間の譲渡でも、契約不適合責任は残ります。0円だから責任がない、ということにはなりません。契約書に免責(責任を負わなくてよいこと)の条項を入れなければ、引渡し後に見つかった不具合について、受け手から修理や損害の請求を受ける可能性があります。免責を入れるかどうか、入れるならどう書くかは、司法書士(登記の手続きを代わりに行う専門家)か弁護士に確かめてください。契約書の作成、登記(土地や家の持ち主を記す国の記録)の申請、受け手への税金の説明まで、すべて自分で段取りすることになるのが、この道の実際の姿です。

当社の買取では、契約書は当社が用意し、登記は提携する司法書士が行い、引渡し後の契約不適合責任(引渡し後に見つかった不具合を、売った側が直す責任)は免責です。譲渡先の当てがある方も、その前に一度、壊さない前提の値段を確かめておくことをお勧めします。0円で譲る家に値が付いたなら、譲る側にも受ける側にも、無理のない話になります。

「有料で引き取ります」と言われたときの確認点

木造住宅の解体壁と天井を落とし、柱と梁の骨組みが見えている解体中の木造住宅
写真: melvil「Demolition work in japan」(CC BY-SA 4.0)・トリミング

近年、「引き取り料をいただければ、どんな家でも引き取ります」というサービスが増えました。仲介で0円やマイナスと言われた家にとって、出口(売る・貸す・持ち続けるなど、最後にどうするか)の一つではあります。当社が良し悪しを言い切ることはできませんが、契約の前に確かめておきたい点は共通しています。

  • 所有権の移転登記が終わるまで見届けられるか。「引き取った」の実体は、登記が相手に移ることです。手数料を払ったのに登記が自分の名義のままなら、固定資産税も管理責任もあなたのままです。登記完了後の登記事項証明書を受け取る約束を、書面に入れてください
  • 手数料の内訳は何か。解体費なのか、片づけ費なのか、登記費用なのか、事業者の報酬なのか。内訳が示せない見積は比べようがありません。「土地値 − 解体費 − 片づけ費」の式に当てはめて、どの項目が積み上がっているかを見てください
  • 宅地建物取引業の免許を持っているか。不動産を業として売買・仲介するには免許が要ります。免許番号は、事業者の案内や契約書に書いてあるはずです。免許のない事業者が不動産取引の相手方になることの是非は、都道府県の宅建業担当課にお確かめください
  • 引き取ったあと、その家はどうなるか。解体するのか、転売するのか、放っておくのか。隣地に住む方や親族との関係は、引き取られたあとも続きます
  • 比べる数字を持っているか。払う額の妥当性は、受け取れる額と並べて初めて分かります。壊さない前提の査定を先に取れば、「払って手放す」が本当に唯一の道かが決められます

当社は宅地建物取引業(富山県知事(9)第1812号)の免許と一般建設業の許可の両方を持ち、買い取った家を自社で直します。有料引き取りの相見積として当社の査定を取っていただいても構いません。断っても費用はかかりません。

仲介の「古家付き土地」と、当社の今のままの買取の違い

仲介で「古家付き土地」として売る道と、当社の今のままの買取の違いを、正直に並べます。買取が常に有利だとは言いません。受け取る額は、仲介で売れた場合のほうが高いからです。

価格仲介は相場に近い金額を狙えます。当社の買取価格はそれより低くなります。修理費、売れ残るおそれ、片づけの手間を当社が引き受けるからです。その代わり解体費は引きません。0円やマイナスと言われた家では、この「引かない」が答えを変えます。
手数料と費用仲介は売買価格の3%+6万円+税の仲介手数料がかかり、家財の処分は基本的に売主の負担です。当社は仲介手数料0円で、家財ごと引き取ります。
期間仲介は3か月から数年。買い手が付くまで固定資産税と管理は続きます。当社は現地調査から最短2週間で引渡しです。
引渡し後の責任仲介では、引渡し後の不具合について売主が契約不適合責任を負います。当社の買取はお知らせいただいた範囲で免責とし、後から請求しません。
家のゆくえ仲介の買い手が更地を求めれば、家は壊されます。当社は直して次の住み手に渡します。

時間をかけられて、家財を自分で片づけられて、買い手が見つかる立地なら、仲介のほうが手取りは増えます。仲介ですでに0円と言われた、県外にいて片づけに帰れない、維持費を止めたい、家を壊したくない。こうした条件が重なるほど、買取の側に理があります。比較表は古民家・空き家の買取にあります。

それでも引き受けられない家と、査定を取る順番

この順番なら、何も失わない 査定を取る 家財が残ったまま・登記前でも 今の状態の値段と解体のおおよその金額を並べる 3つの選択肢を並べて比べる 壊す・片づける・補助金 そのあとで決める 先に進めてしまうと(戻れない) 先に壊す 骨組みの評価が消える 住宅用地特例が外れ、税金が上がる 先に片づける 片づけ費が自分の自分で払う分に 相続放棄ができなくなる場合も 先に補助金を申請 更地にすることが前提になる 売り方が固定される
査定を取るだけなら、何も失いません。壊す・片づける・補助金を申請する、はどれも先にやると戻れない手順です。

壊さない前提の査定でも、引き受けられない家はあります。先に書いておきます。

  • 農地だけ、山林だけ。母屋とまとめてのご相談は承りますが、農地は農業委員会の許可が要り、引き受けられない場合があります。出口は田んぼ・山林付きの実家の売り方へ
  • 持ち主が確定しない。相続人の一部と連絡が取れない、共有者の合意が得られない、遺産分割が終わらない。これらは当社が解決できる問題ではなく、先に司法書士の手続きが要ります。査定は登記前でも行えますが、引渡しまでには相続登記(亡くなった方から名義を移す手続き)が必要です(2024年4月から義務化)
  • 主要な構造材が腐り落ちている。柱や梁の大半が使えない家は、直す費用が家の価値を超えます。この場合は解体を前提にした道をご案内します。解体の見積も当社がお出しします
  • 伺える地域外。富山県、石川県、岐阜県北部(飛騨)が伺える地域です

そのうえで、査定を取る順番があります。三つの「前」です。

1. 壊す前解体してしまえば、骨組みの評価は消え、翌年から固定資産税の住宅用地特例が外れます。解体の見積を取ること自体は構いませんが、工事の開始の前に今の状態の値段を並べてください。
2. 片づける前当社は家財が残ったままで査定し、そのまま買い取ります。先に片づけると、その費用は自分の自分で払う分になります。相続放棄を考えている方は、家財に手をつけると放棄ができなくなる場合があるので、なおさら先に司法書士へ。
3. 補助金を申請する前解体の補助制度は、多くが工事を始める前の申請と年度内の工事の完了を条件にし、更地にすることが前提です。申請してしまうと売り方が固定されます。制度は年度で変わるので、条件は市町村の窓口と公式の案内でお確かめください。

どれも「先にやってしまうと戻れない」ことです。逆に言えば、査定を取るだけなら何も失いません。写真と場所をお送りいただければ、現地に伺う前のおおよその見立てをお返しします。

「マイナスでも今手放す」が合理的なとき

中能登町の家並み(石川県)アズマダチの民家が細い道沿いに並ぶ石川県中能登町能登部上の町並み
写真: Asturio Cantabrio「Notobe-Kami 2026-04 ac」(CC BY-SA 4.0)・トリミング

壊さない前提でも値段が付かない家はあります。そのとき「払って手放す」が合理的になるのは、持ち続ける費用が、払う額を上回るときです。

誰も住まない家に毎年かかる費用は、富山の一般的な戸建てでおよそ年15〜40万円です。固定資産税と都市計画税(町なかの土地と家にかかる税金)が5〜15万円、火災保険と水道電気の基本料金が4〜8万円、草刈りと庭木の手入れと雪下ろしが6〜18万円。内訳は実家をどうするかに書きました。5年持ち続ければ75〜200万円が出ていきます。仮に手放すのに50万円を払うとしても、3年分の維持費に届きません。加えて、管理されていない状態が続くと市町村から指導や勧告(市町村からの強い注意)を受け、住宅用地特例が外れて固定資産税が上がる場合があります。傷みも進み、直す費用も、売れる金額も、年を追うごとに悪くなります。

つまり判断の式はこうです。「払って手放す額」と「これから払い続ける維持費の合計」を比べる。ただし、その前に「受け取って手放す」道が本当に閉じているかを確かめる。順番はこれだけです。

実際に、他社に断られた家を今のまま買い取った例があります。

富山県/築85年・木造2階建て・敷地約120坪両親の実家を相続し、住まいは首都圏。草刈りも雪の始末も限界で、他社には「解体して更地にしないと売れない」と言われていました。当社は現地で梁と柱を見て「直して使えます」とお伝えし、残されたままの家財ごとお引き受けしました。壊さずに手放せたことで、固定資産税と管理の不安から自由になりたとのことです(50代・東京都在住のT様)。
氷見市の海沿いの家漁師町は道が狭く解体費が高くつき、壊す前提の査定では値段が付きにくい典型です。当社は塩害の程度と骨組みの健全性を分けて見ます。外装の傷みと構造の傷みは別物で、海沿いの物件で外皮をつくり直した実績があります。
石川県・能登の一部損壊の家地震で一部損壊のまま残る家も、今のままの状態で査定します。直して残せるかを、建設業者として決めます。

どの例も、共通しているのは「壊す前に、壊さない前提の査定を取った」ことです。実例の詳細と市町村ごとの事情は、富山市、氷見市、石川県の各ページにまとめています。

よくある質問

築60年を超えた家でも、本当に値段が付きますか。+−

築年数では決めません。当社が見るのは柱・梁・基礎・屋根の骨組みの状態です。北陸の農家住宅は雪に耐えるために材が太く、築80年を超えていても骨組みが健全な家が多くあります。仕上げの傷みと構造の傷みは別物で、構造材(柱や梁など、家を支える材)が生きていれば評価は残ります。逆に主要な構造材が腐り落ちていれば値段は付きにくく、その場合は正直にお伝えします。

仲介会社に「土地だけなら買い手がいる。建物は解体してほしい」と言われました。+−

それは、解体することを前提にした査定の答えです。間違いではありませんが、答えはそれだけではありません。解体費を自分で払って更地にすると、翌年から固定資産税の住宅用地特例が外れ、売れるまで税金が上がります。工事の開始の前に、今のまま売った場合の金額を並べてください。当社の無料査定では、解体した場合のおおよその金額もあわせてお伝えできます。

解体の見積もりを先に取ってしまいました。もう遅いですか。+−

見積を取っただけなら、何も失っていません。工事を始めていなければ、壊さない前提の査定はそのまま受けられます。むしろ解体の見積があると、「今のままの状態で売る」「解体して売る」「解体して土地だけ持つ」の3つの選択肢を並べて比べやすくなります。見積書を写真でお送りいただければ、それを踏まえてご説明します。

「引き取り料」を払う契約をしたあとでも相談できますか。+−

所有権の移転登記がまだ済んでいなければ、家はあなたの名義ですから、査定は受けられます。ただし契約の解除ができるか、違約金が生じるかは契約書の内容次第で、当社が決めることはできません。契約書を持って司法書士か弁護士に相談し、同時に当社の査定を取っていただくのが順番です。すでに登記が移っている場合は、当社が関われることはありません。

隣の人が「タダなら引き取る」と言っています。譲ってもいいですか。+−

隣地への譲渡は、管理の相手が近くにいるという点で、悪い道ではありません。ただし0円で譲ると、受け手に贈与税(時価との差額がみなし贈与になる場合)、不動産取得税、登録免許税がかかります。残す家財の範囲、知っている不具合、免責の条項を書面にして、登記は司法書士に頼んでください。譲る前に当社の査定を取っておけば、値が付いた場合は隣の方に買い取っていただく、あるいは当社が買い取る、という選び方もできます。

解体費を引かないなら、査定額は仲介より高くなりますか。+−

いいえ、当社の買取価格は仲介で売れた場合より低くなります。修理費、売れ残るおそれ、片づけの手間を当社が引き受けるからです。「解体費を引かない」の意味は、仲介で0円やマイナスになった家に、壊さない前提で値が付く場合があるということです。仲介で買い手が付く家なら、仲介のほうが手取りは増えます。

県外に住んでいて、家を見に行けません。家財も残ったままです。+−

そのままで結構です。家の写真と場所をLINEで送っていただければ、現地に伺う前の見立てをお返しします。現地調査は当社が伺い、鍵をお預かりして確かめます。家財は残ったままで査定し、そのまま買い取ります。契約書は郵送でやり取りでき、相続登記が済んでいなくても査定は行えます。

→ 買取・リノベーションの全49問を見る

本ページは一般的な考え方の解説です。査定額は物件ごとの現地調査で決まり、税金の扱いは個別の事情で変わります。税務は税理士または所轄の税務署に、登記と契約は司法書士にお確かめください。制度の内容と数字は2026年9月時点のもので、年度で変わります。国税庁・法務省・富山県の公式案内のほうが正しいとお考えください。

壊さない前提の値段を、知っておく。

家の写真と場所だけで構いません。家財が残ったまま、登記前でも、県外からでも。他社の査定書があれば、いっしょにお送りください。査定は無料で、断っても費用はかかりません。

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お電話でも 9:00 - 17:00 17時以降は現場担当直通へ

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執筆:北陸ホームズ 牧村 航汰 更新

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