断熱 / 富山の古民家リノベーション

古い家は、直しても寒いのか。

寒くありません。ただし、断熱を削った工事は数年で元に戻ります。富山で実際に工事した事例と、どこから手をつけるべきかをお伝えします。

北陸の古民家リノベーションで、いちばん効果があるのは断熱です。逆に、ここを削った工事は数年で「やっぱり寒い」に戻ります。キッチンや無垢床(天然の木そのまま)より先に、見えない部分に予算を置いてください。

実際の事例(工期2か月・建築工事費900万円)

工事前台所と和室をひと続きのLDKへ(工事前)
工事後台所と和室をひと続きのLDKへ(工事後)

1階のLDK(居間・食堂・台所がひと続きの部屋)と2階の和室に、ウレタンの吹き付け断熱、床暖房、ルームエアコン2台を入れました。工事を頼んだ方のご要望は「初期費用より、住みはじめてからの住んでから毎年かかる費用を大事にしたい」。結果として、年中エアコンを回し続けなくても、室温と湿度が動きにくい家になりました。

  • 工期2か月
  • 建築工事費900万円
  • 主な工事ウレタン吹き付け断熱、床暖房、ルームエアコン2台。1階LDKと2階和室

→ この事例の写真を見る(工事の実例02)

断熱を後回しにしてフルリノベーションすると、どうなるか。

見た目は新築同様になります。写真映えもします。ところが住みはじめると、夏は蒸し暑く、冬は暖房をつけっぱなしにしても部屋が温まらない。住み心地は最悪です。しかも、壁と床はすでに仕上げてしまっています。そのため断熱をやり直すには、きれいにしたばかりの内装(壁紙や畳など、内側の仕上げ)を壊すことになります。

当社は、フルリノベーションも建売住宅も長期優良住宅の基準で工事しています。設備や内装は後からでも替えられますが、断熱と構造(柱や梁など、家を支える部分)は最初にしかできません。順番を守ることが、結果として費用も抑えます。

家は完成して終わりではなく、引き渡してからが本当のはじまりだと考えています。何年住んでも寒くない。その状態をつくるための工事です。

富山の家が寒い理由

  • 天井が高く、部屋が広い。暖めるべき空気の量がそもそも多い
  • 続き間で仕切りが少ないため、暖気が一か所に留まらない
  • 床下が土間や布基礎で、地面の冷えが直接上がってくる
  • 単板ガラスの大きな掃き出し窓。熱が最も逃げるのは窓です
  • 北側に水回りが配置され、そこが冷え切っている
  • 建具の隙間。土壁と木製建具の家は、断熱材を入れただけでは風が止まりません

どこから手をつけるか

かけたお金に見合う効き目の順で言えば、窓、床下、天井の順です。内窓(今の窓の内側にもう一枚付ける窓)を入れるだけでも体感は変わりますが、床下が抜けていると足元の冷えは残ります。予算が限られる場合は、暮らす範囲を1階に絞って、その範囲だけを確実に断熱するほうが結果が出ます。

  • 断熱(内窓・床下・天井/全体)200〜500万円
  • 内窓など部分的な断熱100万円台から

急な温度差で体に負担がかかることのこと

北陸の冬は、暖かい居間と冷えた廊下・脱衣室の温度差が大きくなります。高齢のご家族と同居される場合は、この温度差を小さくすることが、工事でいちばん大事な目的になります。実際、ご両親との同居を機に全面改修を決断される方が多いのは、この理由です。

よくある質問

内窓だけでも効果はありますか。+−

体感は変わります。熱がいちばん逃げるのは窓なので、まず内窓というのは正しい順番です。ただし床下が抜けていると足元の冷えは残るため、予算が許すなら床下までをひと組で考えてください。

床暖房は必要ですか。+−

断熱ができていれば必須ではありません。逆に、断熱をせずに床暖房を入れると、光熱費が上がり続けます。当社の事例では、断熱を先に固めたうえで床暖房を組み合わせています。

夏の暑さにも効きますか。+−

効きます。断熱は熱の出入りを止めるものなので、冬の底冷えと夏の蒸し暑さの両方に働きます。断熱を怠ったリノベーション(古い家を、住みやすく大がかりに直すこと)が「夏は蒸し暑い」と言われるのはこのためです。

寒さは、直せる

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現地を見て、窓・床下・天井のどこから手をつけるべきかをご提案します。

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工事の実例と、費用の考え方。

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執筆:北陸ホームズ 中邑 龍正 更新

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