売るまえに読む / 再建築不可

「再建築不可だから売れない」は、半分だけ本当です。

建て替えられない家にも、買い手はいます。接道義務(幅4m以上の道路に2m以上接していないと家を建てられない決まり)の仕組みと、仲介以外の売り方を、道の狭い集落の多い富山の実情に沿って説明します。

「再建築不可(今の家を壊すと、新しく建てられない土地)なので売れないと言われた」——氷見の漁師町、射水の内川周辺、富山市の旧市街など、道の狭い古い集落からのご相談で最も多い言葉です。結論から言うと、再建築不可でも売れます。売り先と売り方が、普通の家と違うだけです。

内川の家並み射水市・内川沿いの家並みと漁船
写真: くろふね「内川の風景20210227-IMG 1605」(CC BY 4.0)・トリミング

そもそも「再建築不可」とは

敷地 住む・直すことはできます 2m以上接している 幅4m以上の道路 この2つを満たさないと 建て替えができない (接道義務=再建築不可)

新しく家を建てられるのは、原則として、幅4m以上の道路に2m以上接している土地だけです。これは建築基準法の決まりで、「接道義務」といいます。昔からの集落は法律より先に家が建っているため、この条件を満たさない敷地が数多くあります。今の家に住み続けることも、修理することもできますが、「建て替え」ができない。これが再建築不可です。富山県の沿岸部や旧街道沿いの町並みには、こうした敷地が集中しています。

売れない、は正確ではありません

  • 住宅ローンが付きにくいため、一般の買い手には売りにくい——ここまでは事実です
  • ただし隣地の持ち主にとっては、敷地を広げられる唯一の機会で、価値があります
  • 建て替えではなく「直して使う」前提の買取業者にとっては、通常の仕入れ対象です
  • 市町村の許可(43条の許可)で建て替えの道が開ける敷地もあります

仲介(不動産会社が買い手を探して売る方法)で市場に出しても買い手が付きにくいのは本当です。しかし当社のように「解体せず、直して使う」ことを前提にした買取なら、再建築不可は不利な点になりません。建て替えをしないのですから、建て替えられないことはマイナスになりません。建物の傷みが進んでいる場合は、傷んだ家の「直せる・直せない」の見分け方もあわせてご覧ください。

査定で見るのは、道路ではなく骨組みです

再建築不可物件の査定(いくらで買い取れるか値段を出すこと)で当社が見るのは、接道(敷地が道路に接していること)の寸法よりも、柱と梁と屋根の状態です。構造(柱や梁など、家を支える部分)が生きていれば、断熱(外の寒さや暑さを家に入れにくくすること)と耐震(地震に強くすること)を入れて住まいとして再生できますし、漁師町や旧市街の家並みは、店や宿としてはむしろ立地の魅力になります。「不動産としての評価」と「建物としての評価」は別物です。仲介で値段が付かなかった家に、買取で値段が付くことは普通にあります。→ 「0円」「マイナス」と言われた家に値が付く理由

よくある質問

他社の査定で0円、引き取りも断られました。それでも可能性はありますか。+−

あります。解体を前提にした査定では、解体費が売値を上回って0円やマイナスになりがちですが、当社は壊さない前提で建物を評価します。まず写真と場所をお送りください。現地を見ずに門前払いすることはありません。

接道が2mあるかどうか、自分では分かりません。+−

分からないままで結構です。査定の過程で当社が公図(法務局にある土地の区切りの図)・現地を確かめます。ご自身で測量や調査を手配する必要はありませんし、その費用も不要です。

未登記の増築部分があります。問題になりますか。+−

古い家ではよくあることで、買取自体は可能です。登記(土地や家の持ち主を記す国の記録)の要否や手続きは物件ごとに異なるため、現地調査のときにあわせて確かめ、必要な対応と費用負担を明確にしてからご契約いただきます。

本ページは一般的な制度の解説です。税金の個別の使えるかどうか・金額は、状況により変わります。最終的な判断は税務署または税理士にお確かめください。制度の内容は2026年8月時点のものです。

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執筆:北陸ホームズ 牧村 航汰 更新

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